楽器決め [音楽]
トランペットとサックスとクラリネットとどれがやりたい?
と聞かれた
簡単に音が出るのは何か?ときいたらトランペットだと教えてもらった
サックスとクラリネットとどっちを先に覚えたらもう片方が覚えやすいか?
ときいたらクラリネットを先に覚えるとサックスへの移行は楽だとのことだった
迷わず、クラリネットでお願いしますと答えていた
スカウト? [音楽]
ある日、音楽の先生(吹奏楽部の顧問)に呼ばれた
吹奏楽部に入らないかというお誘いだった
買ってもいなかった宝くじに当たったようなものだった
このために、練習していたリコーダーではなかったのだが
結果的に、このことに過大なる影響があったらしい
おりしもその日は僕の誕生日だった、最大の誕生日プレゼントになった
数学 [音楽]
数学が得意だった僕は
学習辞典を読み返しているうちに
音楽のルールは、すべて数学的に決まっているんだということに
気がついた
その発見は、本来不得意な分野だと思っていた音楽が
得意な分野になりえるという希望を僕に与えてくれた
楽器も持たずにひたすら辞典ばかりを読み返すという
貴重な経験があったおかげだ
学習辞典 [音楽]
学研の学習辞典があった
その音楽の項目には
さまざまな楽典の知識がのっていた
小学生向けの辞典ではあったが
間違ってることが載ってる訳ではなく
僕の音楽の基本はそれを何十回と読み返したことで
出来上がったものだ
吹奏楽部の部員に遅れをとりたくないの一念だった
ギター [音楽]
一年生の夏にキャンプがあった
となりの同級生のTがギターを持ち込んで
キャンプファイヤーを囲んでフォークソングを唄った
ひとよりも偉そうなそのポジションにあこがれた
なによりもかっこよかった
家に帰ると、たしかおじさんがギターを持っていたはずだと
さっそく連絡を取り、もらいにいった
リコーダーとは違って、楽器と譜面だけがあっても
どうしようもなかった そのまま押入れにしまいこまれることとなった
リコーダー [音楽]
音楽の教科書と共に配布された
器楽専門の楽譜集が僕の先生だった
あれほど、あこがれていた吹奏楽部の楽器とは無関係の
リコーダーという楽器が僕の唯一の吹奏楽器だった
毎日毎日、ひたすらリコーダーを吹きまくった
ライバルは吹奏楽部だった
憧れが、いつのまにかライバル意識となって大きくなっていた
負けるもんか と
特に音楽の時間が勝負だった、吹奏楽部の連中より上手に吹くことが
おろかな小心者のせめてもの慰めだった
部活 [音楽]
中学に上がった、当然吹奏楽部に入ることしか考えていなかった
僕がとんでもなく小心者だということをすっかり忘れていたことを除けば
なんの問題もないはずの入部予定だった
小心者の僕は一度も音楽室の前を通ることも出来ないまま
入部確定期間が終わった