クラリネット４ [音楽]
一年生の時に変わっていかれた恩師のクラリネットを
借り続けること、丸２年
僕の卒業と共に、必要がなくなったそれは
無事にその恩師のもとにかえった
はずである
だが、そういえば返した覚えが無い
いったいあの楽器はどうなったろう？
進学 [音楽]
高校への進路を考える時期が来た
進学予定の高校は決まっていたが
そこに吹奏楽部があるのかどうかだけ
知らなかった
風のうわさに、吹奏楽部は存在するらしいときいた
おかげで迷いはなくなった
クラリネット３ [音楽]
担任で、吹奏楽の副顧問
ひょんなことから吹奏楽で主の指揮者になってしまった
先生が、楽器もマスターしないといけないと
奮起して、クラリネットを練習しはじめた
指導者は、僕だったらしいが
そのころ、楽器の指導には目覚めていなかったために
いつしかクラリネットを吹く先生の姿がみえなくなった
一緒に、演奏しようと買ってきていただいた
クラリネットのデュエット曲集がどことなく寂しげに
音楽準備室に眠ることになった
コンサート [音楽]
新聞でイージーリスニングのコンサートがあることを知った
そのころ、ポールモーリアとかにはまっていた僕は
どうしてもそれを聴きにいきたくなってしまったが
そういうことを相談できる大人は担任の先生しかいなかった
で、券の購入から、会場への足、なんと宿泊先まで
お世話になることを頼んでしまった
おかげで、無事にコンサートを聴くことができたが
先生のお宅に泊まらせてもらい
チケット取りまでやらせてしまい
車での送り迎えまでやってもらい
生まれて初めて、コンサートなるものを経験させていただいた
先生には、未だに頭があがりません
バンド [音楽]
吹奏楽部の部長
チューバ吹きで、かつてキャンプファイアーのときに
フォークギターもってきてヒーローの座をかっさらっていった
彼が、バンドやらないか？と話をもちかけてきた
その頃、テレビでビッグバンドとかジャズコンボとか
デキシーランドジャズとか聴いてた僕は
僕がクラリネットで、君はチューバでかぁ
と提案したので、その話は二度と彼の口から
語られることはなかった
応援団 [音楽]
中３のとき、僕は応援団には入ってなかった
友人が、自作の応援歌を作ったが、応援団への指導を
して欲しいと、頼んできた
でその曲を聴いてみると、なんと
どう拍子をとっても、８分の９拍子という
とてつもない、すごい曲だった
その友人の熱意を無駄にしちゃわるいので
そのまま拍子を変えないでいくことにした
そのために、なんだかんだいって、応援団どころか
一般生徒に指導するのも彼らでは、ほとんど無理になり
僕が直接それにあたることになった
気がついたら、何故か応援団長として手をふっていた
ドラムセット [音楽]
ある日、学校に中古のドラムセットが届いた
何故か、僕にそのことが伝えられ
まずは、僕がそれをたたいてみることになった
教えてくれる人は誰もいなかった
おそらくその楽器についてきたであろう
簡単なドラムのたたき方という紙切れが一枚
８ビートの刻み方がついていた。それが唯一の先生だった
昼休みごとに、音楽準備室に行き、ドラムをたたく日々
吹奏楽部で、演奏することは無かったが（僕はクラリネット吹きである）
パーカッションへの思いを育てるのにはずいぶん役に立ちました
まさか、高校で本格的な勉強をする羽目になるとは、その時には
思いもしなかったが
３年生 [音楽]
３年生の時に音楽の先生が来た
一年ぶりの音楽専攻の先生だ
が、合唱しかやってない先生だった
３年生の一年間、楽器を吹いた記憶より
指揮棒を握っていた記憶のほうが多い
どおりで、高校へ行ったときに
クラリネットにそれほど固執してなかったはずだ
ラジカセ [音楽]
中日コンクールの課題曲の発表会が
毎年行われていた、春先である
そのとき、先輩らがラジカセで生緑してきて
それを元に練習をするのであるが
そのためにはラジカセがないとはじまらない
３年の春にその必要性が迫ってきた
で親にねだってラジカセを買ってもらった
吹奏楽のために購入した始めての物が
ラジカセだった、どうせなら楽器とか思わないところが
いいのである
